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ココナッツオイルは、健康にもいいし痩せられると全世界的にも話題になっていましたが、アメリカの心臓協会は、ココナッツオイルは体に悪い油で痩せる効果は全くないという報告書を発表しました。
今回、2017年6月16日付の”USA TODAY” に掲載されていた記事を元に、何故ココナッツオイルで痩せると思われていたのかその理由と、本当は体に悪い油だったことを、他の油と比較したデータを元に説明していきます。(参照元:USA today: Coconut oil isn’t healthy)
ココナッツオイルが痩せる効果があると思われていた理由
ココナッツオイルが、ダイエットに効果があると思われていた1番の理由は、ココナッツオイルに含まれている「中鎖脂肪酸油(medium chain triglycerides)」が、新陳代謝を良くするという事実からでした。
「中鎖脂肪酸油(MCT)」は、一般的な植物油等に含まれている「長鎖脂肪酸油(LCT)」 と比較すると、吸収力が早く、肝臓で素早く分解され、体に蓄積しない、という特徴があります。
ココナッツオイルの効果は、間違った実験結果に基づいたものだった
実は、ココナッツオイルが体に良く、痩せるのに効果があるという幻想を作り出したのが、ある実験の結果に基づくものだった事は、あまり知られていません。
コーネル大学医学部の栄養医学准教授でもある、Marie-Pierre St-Onge氏は、ココナッツオイルの摂取による代謝速度をチェックする実験を行いました。
その結果、「ココナッツオイルは、一般的な植物油に比べて、新陳代謝を増加させ、痩せるのに効果がある」 という発表をしたのでした。
もし実験に使われたのが、 「中鎖脂肪酸油(MCT)」が、約13〜15%程度しか含まれていない、ごく普通のココナッツオイルだったら、ココナッツオイルにはすごい効果があるんだな…という事になっていたのです。
ところが、その実験に使われたココナッツオイルは、一般的なココナッツオイルではなく、中鎖脂肪酸油(MCT)を100%充填した、特殊なタイプのココナッツオイルだったのです。
ココナッツオイルで結果が出たというよりも、中鎖脂肪酸油(MCT)にはやせる効果がある事を証明する実験だったのです。
だから、中鎖脂肪酸油(MCT)を 15%位しか含有しない、市販で購入できるような一般的なココナッツオイルには、やせる効果は全くないという結論になるのです。
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ココナッツオイルは他の油より体に悪い油だった
USA TODAYの記事によると、ココナッツオイルは100%ただの油にすぎない、と断言しています。
それを証明するのが、飽和脂肪の含有量を調べたデータです。
飽和脂肪が多く含まれるその他の油と、ココナッツオイルで、その含有量にどれ位の違いがあるのかを比較するデータによると、意外な事実がわかりました。
- バター: 63%
- 牛肉のヘット:50%
- 豚肉のラード:39%
- ココナッツオイル:82%
つまり、ベーコンに含まれるあのドロドロの油とか、体に悪いと思われているバターよりも、ココナッツオイルの方が、「飽和脂肪」がたくさん含まれていて、もっともっと体に悪影響があるという事なんです。
コレステロールを下げるどころか、飽和脂肪が82%も含まれているココナッツオイルは、心血管疾患(Cardio Vasucular Disease) の原因となる、悪玉 LDLコレステロールを増加させる張本人である事が確認されたのです。
必死で痩せるためにココナッツオイルを取り入れようと頑張ってきた方には、本当に衝撃的なニュースですよね。
私自身も、ココナッツオイルは体にいいと、盲信していたので、今回のニュースには驚かされました。
ココナッツオイルでのトラブルが頻発していた
今更なのですが、ココナッツオイルによるトラブルが多発していた事を知りました。
たとえば、
- ココナッツオイルを摂取しても、全然痩せないのは何故か?
- ココナッツオイルを顔や体にぬって、すごいシミになった
- ココナッツオイルで保湿したが、皮膚が乾燥しボロボロに
- ココナッツオイルで、ニキビが悪化し大変な事に
- ココナッツオイルを食べさせたら、子供の下痢が止まらない
等など….。
完全にココナッツオイルが悪の根源で、ただのベタベタした油にすぎなかったから、そういう事になったのに、皆さん自分の体質に何か問題があるから、ココナッツオイルが合わなかったのではないか?と思われているようなので、本当に申し訳ないような気がします。
本当に、こういう商品って罪作りですよね。
今回ココナッツオイルの真相がわかって良かったけれど、またしばらくすると、また新しい商品にコロっと騙されて、信じてしまうのでしょうか…。
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