ドラマ「キングオブメディア(原題:Succession)」は、世界のメディアを牛耳っている巨大企業「ウエイスターロイコ」の後継者の座を争い、血族や敵対者がドロドロの争いを続けるというストーリーで、日本では、スターチャンネルで9月23日より放送が決定。

ドラマはフィクションですが、この巨大企業のモデルは、映画配給会社の21世紀フォックスやTV局FOXチャンネル、ウォールストリートジャーナル等、全世界の数々の新聞社などのオーナーとして知られている、ルパート・マードック一とその一族だと言われています。

このドラマ一度見始めると、やめられない面白さです。

では早速、ドラマ「キングオブメディア」のキャスト、あらすじと感想をご紹介します。

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ドラマ「キングオブメディア」シーズン1のキャスト

  • ブライアン・コックス: ローガン・ロイ
  • マーシー・ロイ: ヒアム・アバス(ローガンの三人目の妻)
  • アラン・ラック:コナー・ロイ(長男)一人目の妻の子
  • ジェレミー・ストロング: ケンドール・ロイ(次男:ローガンの二人目の妻の子)
  • キーラン・カルキン:ローマン・ロイ(三男:ローガンの二人目の妻の子)
  • サラ・スヌーク:シボーン・ロイ(一番若い娘:ローガンの二人目の妻の子)
  • ニコラス・ブラウン:グレッグ・ハーチ(ローガンの甥の息子)
  • ナタリー・ゴールド:ラヴァ・ロイ(ケンドールの別れた妻)
  • マシュー・マクフェイデン:トム・ワムスガン(シボーンの婚約者)
  • 2018年HBO ドラマ「キングオブメディア」 原題:Succession
    ★IMDbスコア:6.8

    ドラマ「キングオブメディア」シーズン1のあらすじ

    あらすじにはシーズン1の一番重要な部分のネタバレが含まれていますのでご注意下さい。


    ローガン・ロイ(ブライアン・コックス)は、巨大なメディア企業「ウエイスターロイコ」の創始者で、80歳の誕生日を迎えていた。

    ニューヨークのローガンと彼の三番目の妻マーシー(ヒアム・アバス)のいる自宅には、ローガンの子どもたちが続々と集まってきていた。

    ローガンには、母親の異なる4人の子供がいた。

    長男のコナー(アラン・ラック)は、一人目の妻との子。コナーは父親の事業を引き継ぐつもりはなく、ひっそりとアメリカの田舎の牧場で生活している。彼がいつも一緒にいる美しい女性は、売春婦出身だった。

    次男のケンドール(ジェレミー・ストロング)は、二番目の妻との子。既にローガンの後を引き継ぎ、会社の経営権を握るCEOになる事が決まっていた。現在妻と子供とは別居中。

    三男のローマン(キーラン・カルキン)は、同じく二番目の妻との子供。ひらめきはあるが、遊び人の道楽息子で、経営には興味は示しながらも、仕事をする才覚はないが、父には可愛がられている。

    一番下の娘 シブ(サラ・スヌーク)も、二番目の妻との子供。子供の中で一番若いがしっかりしている。婚約者トムとの結婚を控えている。

    誕生日の最中、突然ローガンは引退せずにCEOとして会社に残る事を宣言。

    それを聞いて、驚きとまどうローガンの子供たち。 特にローガンの後を引き継ぐ事が決まっていたケンドールのショックは大きかった。

    家族はその後、ヘリコプターに便乗してNYダウンタウンからNY郊外へ移動。 家族みんなで野球を楽しむ。

    ところが、ローガンは突然倒れて病院へ運ばれる事になった。脳梗塞だった。

    もう助からないかもしれないと、その後の事をみんなで慌てて話し合ったが、ローガンはなんとか命をとりとめた。

    リハビリの効果もあり、宣言どおり、ローガンが会社のCEOを続ける事になり、会社へも復帰した。

    当初、父の後を継ぐ予定だったケンドールは、父親が古い経営体質のままで経営続けると、今の時代についていけずに会社はだめになる。だから、自分が早く経営を引き継ぐべきだと、兄弟や父ローガンの腹心たちを巻き込んで作を練る。

    そして、父親を取締役の会議で、CEOから引きずり落とす計画(クーデター)を立てたが、突然の問題発生によりケンドールは取締役会への出席が遅れる事になってしまった。

    そのため、計画は完全に崩れ、結局クーデターを企てたケンドールたちが、会社から追い出される結果になってしまった。

    ケンドールの弟のローマンは、当初兄の方につく事になっていたが、会議の席で父親側につくことになり、そのまま会社に居座り続ける事に。

    やけっぱちになるケンドールは、父ローガンへの恨みがつのるばかり。ついには、父親の敵と組んで会社の乗っ取りを企てる事にする。

    そんな中、ローガンの娘のシブは、イギリスの古いお城を借り切って結婚式をひらいた。ロイ家の一族や友人たちがイギリスに集まった。

    そんな中、父親の会社を乗っ取る計画は、もう後には引き返さない程に進展し、言い出しっぺだったケンドール自身ではコントロールできない所にまで来ていた。

    シブの結婚式の当日だったが、ケンドールは父親に「会社の経営権は自分たちの手に移った」と事を伝えるはめになった。

    元々薬中毒だったケンドールは、その為に妻と別居する事になったので薬はしばらくやめていたが、会社や父親との間にあまりにも色々な事があった事で、ストレス解消のために又使いはじめていた。

    その夜も薬がなくなったので、結婚パーティーの給仕をしていた男性に調達してもらう。ケンドールは彼と一緒に車に乗っていた。

    ちょうどその時、夜道に突然道路に鹿が現れた。

    慣れないマニュアル車の運転をしていたケンドールは、鹿をよけようとして、車ごと川に転落してしまった。

    ケンドールはなんとか車から脱出したが、同乗していた男は川に沈んだまま。

    慌てて事故現場を離れ、水でベタベタになったまま、ケンドールは結婚パーティー会場へ戻った。

    自分の部屋に入ろうと思ったが、部屋の鍵が見当たらない。仕方なく、ドアのガラスの部分を割って、そこから中に手を入れて、どうにかドアを開け中に入る事ができた。

    その後、何事もなかったかのようにふるまうケンドールだったが、翌朝、彼は父親ローガンに呼ばれた。

    ローガンは、全てを知っていた。 ケンドールと一緒にいた男が亡くなった事。 ケンドールのホテルの部屋の鍵が現場に落ちていたこと。 昨日の夜、ケンドールがずぶ濡れになってホテルへ戻ってきた事など。

    泣き崩れるケンドール。ローガンはケンドールを抱きしめた。

    ローガンは静かにケンドールに自分の元へ戻ってくるように伝える。

    それは、ローガンが今回の事件を何らかの形で揉み消すということ。 ケンドールは父親に従う他に方法がない事を示していたのだった。

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    ドラマ「キングオブメディア」シーズン1の感想

    モデルのルパート・マードックとは?

    このドラマは「ウエイスターロイコ」という、映画、新聞、出版、インターネットなどの複数のメディア企業を経営し、世界的にも大きな影響力を持つ巨大企業の創始者ローガン・ロイと、その血族による争いの物語です。

    このドラマのモデルになっているのがルパート・マードックです。彼はニューズ・コーポレーションという巨大なメディア・コングロマリットを経営している伝説的な人物です。

    イギリスの世界最古の日刊新聞である「タイムズ」や、世界で一番影響力のあるアメリカの経済誌「ウォールストリートジャーナル」、「ニューヨーク・ポスト」、オーストラリアやイギリスの新聞各社、全世界のFOX系チャンネル、FOX系列の映画会社などが、その傘下にありました。

    現在は、出版部門と映画・テレビ部門が二分化され、出版部門はそのままルパート・マードック家の元にありますが、映画・テレビ部門の21世紀フォックスの経営はディズニーが買収する事になりました。

    お金を持っていても幸せじゃない

    このルパート・マードック家をモデルにしている、このドラマに登場するロイ家は、とにかく桁外れのお金持ちです。

    お金持ちの生活って、庶民から見ると憧れる部分もすごくありますよね。 ヘリコプターに便乗して目的地まで飛んでいったり、パーティーといえばすごいご馳走が山のようにあって、住んでいる所も豪華で…。

    お金に糸目をつけずに生活できるってこういう事なんだ、って羨ましく思ったりもするけど、でもお金はあってもこんなに家族がトゲトゲして傷つけ合うような関係なら、お金をたくさん持っていても決して幸せにはなれないんだな…というのを改めて実感しました。

    ロイ家の父親ローガンはカリスマ的な経営者で、すごいやり手です。でも、テレビや新聞に執着する点などは、今のネット時代から見ると経営手法が少し遅れている点も否めません。

    子供たちは、偉大な父親を尊敬しながらも、その傲慢さや尊大な態度になかなかついていけず、子供の頃からそれに不満を持ちながら育ってきています。

    この父親のローガン、映画「ゴッドファーザー」のマーロン・ブランド的な存在感があります。

    子供4人の内3人は養子

    下の娘シブの結婚式には、2番目の妻であるケンドール、ローマン、シブの母親が登場。ところが、久しぶりにあった子供たちに対しても、全く愛情のかけらもないとんでもない女でした。

    ドラマの途中でわかるのは、実は子供が4人いるけれど、実の子供は甘ったれでどうしようもない道楽息子のローマンだけで、残りの3人は全員養子だったという事実です。

    なるほど…だから、父親がローマンだけには特別に甘い理由がわかりました。彼らの母親の子どもへの冷たい態度も、それを知れば何となく理解できます。

    ところで、このローマン役を演じているのは、キーラン・カルキン。 甘ったれな弟の役がとても上手ですが、この「カルキン」っていう名前、どこかで聞いた事あるとおもいませんか?(キーラン・カルキンは下の写真の人)

    そう、ホームアローンでおなじみのマコーレー・カルキンの弟なんです。 表情とか顔の感じがお兄さんのマコーレー・カルキンによく似ています。

    恐ろしい末娘のシブ

    一番下の娘のシブは、ものすごくしっかりしていて、周りを仕切る女帝的な性格の持ち主。

    結婚式当日に、自分は一人の男との結婚はできないから、浮気を認めて欲しいと夫になる人に告げるような女です(下記の人)。

    また、自分の浮気相手と一緒に、自分の父親に敵対する政治家の元で働くのです。


    父親の弱みを握り、それをその政治家に伝えるというような事もやる、恐ろしい女です。

    このシブを演じているのは、オーストラリア人女優のサラ・スヌーク

    サラ・スヌークは、2018年のオーストラリア映画「ドレスメーカー」では、最初どうしようもないダサかった女性が、ドレスとメーキャップで見違えるように美しくなる役をしていたのですが、その演技でも、得体の知れないものを感じさせる印象的な役でした。

    今回のシブ役も、笑顔の裏で何を考えているかわからない、恐ろしさを感じさせる演技がとても上手だなと思います。

    このドラマの中で、一番怖いのがこのシブです!

    ドラマ「キングオブメディア」シーズン1のまとめ

    いろいろ情報あいうえお 【映画の評価基準】について

    超大金持ちのローガン・ロイとその家族たちが今後どうなっていくのか、家族間のドロドロが見ていて興味深く、とても面白いおすすめドラマだと思います。

    今からシーズン2が待ちきれません!

    という事で、今回はドラマですが私の評価はAです。

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