新「ツイン・ピークス2017 The Return」 第13話のネタバレ感想

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悪のクーパーの腕相撲の試合


第13話のハイライトは、間違いなくこの「悪のクーパーの腕相撲シーン」だったと思います。

「悪のクーパー」に敵対する勢力が、彼を取り囲んでいるのを見ると、無意識の内に、「悪のクーパー」を応援したくなってしまったので、彼が勝ったのを見るとホッとしました。

もちろん、悪いんだけど、でもやっぱりクーパーですもんね(笑)

この敵対する勢力、みんなすごく悪そうな嫌なやつばかりで、悪のクーパーをカラカって挑発したりするけど、悪のクーパーは常に冷静なのです。

最初は、クーパーの事をバカにしていた男達も、彼がたやすくレンゾを打ち負かし、その上、素手でレンゾの顔をパンチして殺してしまったので、すぐにクーパーに屈服するのです。

ところで….その悪い男達の中に、悪のクーパーの子供だと思われる、リチャード・ホーンの姿も…。

悪のクーパーを見て、驚いたような少し誇らしげな様子が現れていたような気がしたけど、彼は、自分が悪のクーパーの子供だって事、知ってるのでしょうか?

さて、この悪のクーパー、これまでも素手で人を何度も殺していました。

あ、そうだ、人を素手で殺すといえば、ウッズマンも同じ事をしていましたね。

レイにクーパー殺しを依頼したフィリップ・ジェフリーズとは?

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レイは、第八話で悪のクーパーを刑務所から連れ出した後、森の中で彼を殺そうとしました。

あの時、何故レイは悪のクーパーを殺そうとしたのかよくわからなかったのですが、その理由が今回わかりました。

レイは、フィリップ・ジェフリーズという男から、悪のクーパーを殺すように依頼されていたのです。

そう、ツイン・ピークスファンの方なら、この「フィリップ・ジェフリーズ」という名前、どこかで聞いた事がありますよね。

そうなんです、フィリップ・ジェフリーズとは、現在行方不明になっているFBIのエージェントで、映画「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の七日間」の中では、今は亡きデビッド・ボウイが演じていた方なんです。



もしデビッド・ボウイが今も存命だったらこの「ツイン・ピークス リターン」への出演も決まっていたようだったので、それが実現出来なかった事、とても残念な気がします。

さて、フィリップ・ジェフリーズは、かつては「ブルーローズ」プロジェクトも率いていた、FBIの中心人物的な人です。

「ブルーローズ」については、こちらをご参照下さい。


レイの話によると、フィリップ・ジェフリーズは今「ダッチマン」にいるそうなのです。

レイは「ダッチマン」が一体何なのかわからなかったけど、悪のクーパーはその言葉だけで、すぐにわかったみたいです。

また新しい謎が出てきました。

レイが持っていた「指輪」に隠された秘密とは?


また、フィリップ・ジェフリーはレイに、悪のクーパーを殺した後に「指輪」をはめるようにと指示していました。

この緑色の指輪、実はツイン・ピークスの中でとても重要な意味があるものなんです。

これまでのツインピークスの中でも、何度も登場していて、この指輪を手にした人は、殺されたり行方不明になったりしています。

ツイン・ピークスの映画「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の七日間」の中では、殺されたテレサ・バンクスが所有していて、それを見つけたFBIのエージェント チェット・デスモンド(下記の写真の人)もその後行方不明になりました。



今回の新「ツイン・ピークス リターン」でも、第三話ドギー・ジョーンズがこの世から消滅する前、この指輪をはめていて、彼は左腕が麻痺し、赤い部屋(ブラックロッジ)へ行き、ドギーの体は金色の小さな玉になってしまいました。そこには、彼がはめていた緑色の指輪と玉だけが残されたのです。

今回も、レイは悪のクーパーに殺される前に、この指輪を左手の薬指にはめるようにクーパーに指示されました。

殺されたレイの体は赤い部屋へ移動したのです。

この指輪には、ツイン・ピークスの秘密を握る鍵が含まれているようなんですけど、一体どういう意味が隠されているのでしょうか?

ノーマとエドとナディーンの関係は?

今回、久々にダブルRダイナーのノーマの所にいるエドの姿を見て、もしかしたら二人は付き合っているのか? と思いきや、ノーマの元には別の恋人らしき男性ウォルターがやってきます。

ノーマは今もすごくきれいだけど、それに比べると、エドはかなり老けたな〜という感じです。(ノーマ役のペギー・リプトンとデビッド・リンチ監督↓)



エドは、まだノーマに未練タップリな様子だったけど、ノーマの本心は、本当の所どうなのでしょう?

何となく、新しい彼ウォルターと付き合ったのは、感情面よりも、もっと実利的な理由からだったような気がしています。

それに、お店をフランチャイズ化していこうとする彼のアイデアも、ノーマが思うやり方とはかなり違いがありそうな感じですね。

今回、静かなカーテン屋をオープンしたナディーンも出てきましたが、エドと一緒にいる所は全く出てきていないところを見ると、二人はもう別々の人生を歩んでいるって事なのでしょうか?

新「ツイン・ピークス2017 The Return」 第13話のまとめ

今回は、悪のクーパーと善のクーパーの違いが、明確に現れたエピソードでした。

悪いクーパーは、とにかく悪の力で人を殺して自分の欲しいものを手に入れようとするのに対し、この善のクーパーは、とにかくそこにいるだけで、幸せを回りの人々に持ってくるような、そんな存在です。

ただ、善のクーパーも、ずっと「赤い部屋(ブラックロッジ)」に閉じ込められていたのに、あの部屋から抜け出した時から、完全に善なる力に守られているっていうのがどうしてなのか、少し不思議な気もします。

やっぱり、この二人の対決が、この「ツインピークス リターン」のクライマックスになるのでしょうか?

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