私が在住しているカリフォルニアで、今年もまた大きな山火事が起こってしまいました。
今回の山火事は、カリフォルニア史上最大だとも言われている約9万ヘクタールにもあたる地域の被害と、40名程の方がお亡くなりになるという、本当につらい事故になってしまいました。
私も、これまで何度も火事の脅威にさらされてきただけに、今回の山火事もとても心配で一刻も早く火が収まる事を祈るばかりです。
今回、一番大きな火事の被害にあった地域や、その火事の規模はどれくらいなのか、またこのような大きな火事が発生する恐るべき本当の原因を中心にご紹介していきます。
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カリフォルニアの山火事の被害の中心は?
今回の山火事で被害を受けたのは、ロサンゼルスの南にある、ディズニーランドのあるアナハイム地区と、サンフランシスコの北部にある、カリフォルニアワインの産地として大変有名な、ナパやソノマといった地域です。
その中でも一番大きな被害があり、2017年10月16日時点で今も火が燃え続けているのが、ナパやソノマ地域です。
ここはサンフランシスコの北部約113キロ程の所にあり、車で1時間半ほどにある場所で、ぶどう畑が広がる、緑豊かでとても美しい所なのです。
ナパやソノマ地区だけで約600〜700程のワイナリーがあり、中には世界的にとても有名なワイナリーも多くあります。
ナパやソノマのワイン畑や醸造する場所もひどい被害を受けてしまったので、火災による被害はワインにとんでもない大きな打撃を与えているのです。
カリフォルニアの山火事の被害の大きさは?
今回の山火事の被害の大きさは、約9万ヘクタールになると事なのですが、それが一体どの位の範囲なのか、ちょっとわかりにくいと思います。
Before & After photos of #SantaRosa's Coffey Park neighbourhood. #wildfire #wildfires #fire #fires #California #CanyonFire #Anaheim #USA pic.twitter.com/oAR9KOtSi4
— Paul Beckwith (@PaulHBeckwith) October 9, 2017
9万ヘクタールは、900平方キロメートルになります。
900平方キロメートルと聞いても、どれくらいなのかちょっとわかりづらいですよね。
この大きさを日本で考えてみると、大阪府の面積が約1900平方キロ。
火事の被害は900平方キロメートルという事は、大阪府の面積の半分より少し小さい位の大きさ!。
今回の火事で、大阪府の半分位が火事で喪失したほどの、とんでもない大きな被害である事がわかります。
山火事の被害が毎年起こるカリフォルニア
カリフォルニアでは、毎年のように(特に秋になると)、大きな山火事の脅威に晒されます。
Videos of Napa Valley Firehttps://t.co/6KfUerJ9Nu #napafire #napa #napafires pic.twitter.com/BOOpqXRUYr
— Virtual Preview (@VirtualPreview) October 9, 2017
実は私が住んでいる場所も比較的山に近いため、これまでに山火事から逃れるため避難した事が二度もありました。
その時は、家族全員に加え、猫二匹も一緒に友達の所にお世話になりました。
幸いな事に、2回とも火事で家を失うという被害にあわず本当に良かったですが、カリフォルニアに住んでいる以上、いつ火事の被害にあっても不思議ではないという状況から逃れる事はできません。
それだけに、今回の恐ろしい山火事も、もしかしたら自分に起こっていたかもしれない….と、その恐ろしさに身が震えるばかりです。
カリフォルニアはとにかく乾燥している!
では、一体何故このような火事が頻繁に起こるのでしょうか?
カリフォルニアは雨が降らない
その一番の原因は、カリフォルニアがとても乾燥している地域だという事が言えます。
1年中雨の多い日本と比べると本当に信じられない位、カリフォルニアは、地形的に雨がほとんど降らないのです。
雨が降るのは冬場に数える程です。
だから、私が日本から持参した日本の傘を使うチャンスなんて、ほとんどないのです。
カリフォルニアは湿気がないから汗もかかない
一年の大半は晴れていて、湿気がほとんどない事もあり、空には雲もほとんどないような青空が広がっています。
だから、一年中暑がりの私でさえも汗をかくような事がほとんどないんです。というのが、汗はかいた瞬間蒸発してしまうのです。
また、恐ろしいハリケーンや竜巻で、カリフォルニア州が被害を受ける事はほとんどありません。
1年中水不足のカリフォルニア
年中青空で、湿気もなくて汗をかく事もなく、またハリケーンの心配もないなんて、すごい理想的な環境のように思われるかもしれませんね。
確かに、何も問題がない時はそうなのかもしれません…。
でも、その半面、空気が乾燥しすぎているから、今回のようなすごい大火事が、常にどこかで起こる可能性があって、その自然の脅威から逃れる事ができないのは、本当に怖い事です。
またカリフォルニア州の水は、カリフォルニア州の北部にあるコロラド川から供給されているのですが、それも地球温暖化の影響もあって、年々不足しがちです。
普通に家で使うシャワーなどは特に問題ないのですが、芝生への水やりや、車の洗車は、週に数回だけしか許されないような状況なので、水不足の事はいつも心配しています。
カリフォルニアの大火事の原因はほとんどが人災!?
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毎年何度も大きな山火事が起こるので、その原因は極端に乾燥しているために、火が自然に発生して、そこから火事が燃え広がっていくのか…と私は最初思っていました。
でも、実はそうではないようなのです。
今回の大火事の原因はまだわからないのですが、これまでのカリフォルニアの山火事の場合、
悲しい事に、その原因は「人災」がほとんど!のようです。
私も経験した、つい数年前の大火事の原因は、
森の中で迷子になった人が、助けを求めるために火を炊いて、それが燃え広がってしまったためだった!
というのを、今でもはっきり覚えています。
または、焚き火の残り火がくすぶって、他の場所に燃え移ってしまったとか、そういう事も多いようです。
愉快犯による便乗の放火もある?
また、どこかの地区で火事があると、何故かその近隣地区でも火事が起こる事があるのです。
火が飛んで行くにしてはかなり離れているな…というような場合、実はその原因は、愉快犯による犯罪、つまり火事に便乗して面白がって放火をしている…という事が多いようです。
こういうのって本当に許せなくてメチャクチャ腹が立ちます!
今回の火事の原因が一体だったのか、今はそれを見つける事もできないような状況だと思うのですが、もしかすると、今回の火事の発端も人災であったという可能性は大きいような気がします。
炎がまるでモンスターのように燃え広がる恐怖
火がどこかで始まると、乾いた木にあっという間に燃え広がって、信じられない程のスピードで、回りを巻き込んでいきます。
火はまるで、まるで生きている恐ろしいモンスターのように、どんどん回りを焼き尽くしながら、どんどん大きくなってしまうのです。
特に、ヤシの木の多いカリフォルニアでは、ココナッツに火がつくと、それが遠くへ飛んでいって、火事を拡大させる事も多い事がわかっています。
一刻も早く、今回の火事の被害が収まる事を心から祈っています….。
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