映画「ザ・ファウンダー」の感想

売上の1%をしぶったレイ・クロックの才覚

マクドナルドのあの合理的なシステムが、とある兄弟によるアイデアから始まったというのは、ある意味驚きでした。

そのような時代を先取りした「天才的」なアイデアを持っていたとしても、それを大きく拡大していく事のできるレイ・クロックのような男性との出会いがなければ、今のようなマクドナルドに発展する事は決してなかったって事ですよね。

マクドナルド兄弟は、結局、自分たちは事業には参加できくなるけど、その代りに、2,700,000ドル(約2.7億円)という、途方もない金額を手に入れたのです。

今の金額に換算したらどれ位の価値なのでしょう….恐らく、その千倍、或いは一万倍!位の価値があるかもしれません。

映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」マクドナルド驚愕の実話!あらすじと感想!

画像:pixabay



それよりも、レイ・クロックは、マクドナルドの売上の1%を渡す事の方をしぶったのです。 それだけ、将来的にマクドナルドが大きく拡大し、事業が成功する事をわかっていたという事なんですね。

2010年時点でのアメリカのマクドナルド社の年間総売上は 240億ドル【日本円で約2兆4000億円(1ドル100円で計算)】のようです。

マクドナルド兄弟はもうこの世にはいないのですが、この金額で考えると、1%は2.4億ドル【日本円で約240億円(1ドル100円で計算)】という事になります。とんでもない金額ですよね!

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マクドナルド第一号店をつぶした本当の意味

レイ・クロックは、マクドナルド兄弟が始めた、いわば彼等にとっては自分の子供みたいに愛着のある「第一号店」の目の前に、わざわざマクドナルドの店をオープンさせたのです。

当然の事ながら、マクドナルドに人気が集まって、マクドナルド兄弟のお店は数年で倒産してしまいました。

こんなに他の店で儲かっているんだから、店ひとつ位残してあげたらいいのに、どうしてそんなひどいやり方でつぶしてしまうんだろう….エゲツなすぎるんじゃないか?って最初思っていました。

映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」マクドナルド驚愕の実話!あらすじと感想!



でも、よくよく考えてみると、もしマクドナルド兄弟の始めた第一号店がそのまま生き残ってしまった場合、どういう問題に発展するのか?って考えてみると、やはりに店を残しておくのが、かなり「リスキー」である事がわかったのです。

マクドナルド兄弟の第一号店が存続し続けたら、やっぱりお店のお客さんや従業員にも、

  • あの「マクドナルドハンバーガー」は、この一号店がオリジナルだった事
  • レイ・クロックが自分たちが考えた全て(お店の名前もシステムも)を盗み、自分のものにしてしまった事
  • 本来なら1%の利益が入ってくるはずなのに、何ももらってない事

…等などを、絶対に口外していたと思うんです。

それが広まれば、やっぱり口コミで噂は広がるし、それが「マクドナルドハンバーガー」のビジネスに悪影響を及ぼす事は間違いなかったはずです。そういう意味で、完全に彼らを叩きのめしておく必要があったんでしょうね…。

レイ・クロックの偉大さを実感

レイ・クロックという人を人間的にどう思うか?という事はさておき、やはり彼は、今のマクドナルドを作り上げた「すごい!ビジネスマンだった」事がわかります。

とにかく、映画を見ると、レイ・クロックがどんなに賢くビジネスを拡大していったかという事が、事細かに出てきて、なるほど…と思わされる事ばかりでした。

映画の終わりに、実際のマクドナルドの創業当時に関わっている人たちが、その後どうなったのか?という事が出てきましたが、それもとっても興味深かったです。

映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」 の評価は?

いろいろ情報あいうえお 【映画の評価基準】について

しられざるマクドナルドの内幕を描いた本作品、私はすごく面白くて超オススメです! 是非ご覧になって下さい。

というわけで、私の評価は Aです!


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