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英語を話すために必要な事とは

英語を話したいという熱意

先ほど、国際結婚が長くなると、英語で説明するのが面倒になって来る、という例を紹介しましたが、一般的に、海外で生活していると、それほど流暢な英語ができなくても生活できる事がわかってしまう為に、英語で流暢に話をしたいという欲求が、だんだんなくなってくるような気がします。

特に、アメリカには英語が第二ヶ国語の人が多く住んでいます。 彼等の英語も、日本人のジャパニーズイングリッシュと同様、ネイティブのようにきれいな発音ではありませんが、でもそれで十分に生活しているのです。

そういうのを見ると、自分の発音や表現がちょっと位下手でも、どうにか通じたらいい、というような気持ちになりがちです。

でも、そういう考えでいては、いつまでたっても英語は上達しません。

英語を上達させるためには、自分の言いたい事を、きちんとした英語表現と発音で、相手に伝えたいという気持ち(情熱)を持ち続ける事が大切です。

英語が通じなくてもめげない事

海外で、家族以外の、ジャパニーズイングリッシュに慣れていない人と話す時に、自分ではちゃんと発音しているつもりでも、相手には全く通じないという事が頻繁にあります。

何度も「パードン?」と聞き返されたりすると、気持ちが折れて、「もう英語なんて話たくない!」って思ったりする事もよくありました。

でも、アメリカで生活している内に、発音が悪くて英語が通じない事があっても、それでも自分を卑下する必要はないんだ…という事に気がついてきたんです。

それを気づかせてくれたのは、「バニラ・エッセンス」を買いに行った私が経験したある出来事がきっかけでした。

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バニラエッセンス事件

スーパーの中で、お菓子作りに使う「バニラエッセンス」を探していました。



若い男性の店員さんがいたので、「バニラエッセンスはどこにありますか?」と尋ねると、一体何の事を言っているのか全くわからない。…と呆れた様子で対応されました。

実は、このバニラという言葉の発音、日本人にはちょっと難しいのです。

バニラ=Vanilla

バニラの「バ」は”VA” だし、バニラの「ラ」には日本人が1番苦手とする”L”の音が含まれています!

普通だったら、そういう風に言われたら、すぐに「もう結構です」と、自分で何とか探そうとしたはずなのに、今回は通じなかったのがちょっと悔しかったので、何度も “Vanilla Essense” と、その言葉を繰り返す事にしました。

その結果、どうにか”Vanilla” についてはわかってもらえたのですが、それでも私が何を探しているのかわからない、と言うのです。

「ケーキとか焼く時に使うもので、小さな瓶に入っていて…」と説明すると、

「お菓子関係だったら、このあたりにあります」と、私と一緒について来てくれました。

そして、無事、私の探していたバニラエッセンスが見つかったので、「ほら、私が探していたのはこれです」と言って小さな小瓶を指差すと、

「何だ、Vanilla Extract の事だったのか」 と人をバカにしたように言うので、

「バニラ・エッセンスも、バニラ・エクストラクト も同じようなものでしょ」と、ちょっとキツく言ってしまいました。

家に帰って、「バニラ・エッセンス」をネットで調べてみた結果わかった事は、アメリカでは、「バニラ・エッセンス」より、「バニラ・エクストラクト」を使う方が多いという事でした。

一般的に、「バニラ・エッセンス」の成分は、バニラだけじゃなくて、化学物質も含まれているようですが、「バニラ・エクストラクト」は、バニラの抽出した純粋な成分のみで出来ているようです。

そういう意味では、「バニラ・エッセンス」を知らなかった店員に、少しハッキリと言い過ぎた点はあったかもしれません。

でも、いつもは弱気だった私が、「どうして私の英語がわからないの?」位の勢いで、時には相手にぶつかっていくような勇気も、海外に住んでいる以上は必要なのかもしれないな、とふと思いました。

英語を通じさせる度胸と愛嬌

時々、英語のボキャブラリーは少ししかないし、発音も決していいとは思えないのに、英語で堂々と会話している人を見る事があります。

その秘密って、一体何だと思いますか?

実は、そういうタイプの人って、声が大きくて、あまり物怖じしない、明るい性格の人が多いようです。

物怖じしない 自信
画像:いらすとや

さっきの話にも関連しますが、英語で何度も聞き返される時って、発音が悪いのもあるけど、実は何を言っているのか聞こえにくい事が原因の事も多いそうです。

だから、発音が悪くても、英語が下手でも、とにかく大きな声で英語を堂々と話をすれば、相手も音が聞こえる分、一生懸命理解しようとしてくれるような気がします。

また、こういう人のキャラクターの人って、外国人に好意を持たれる事が多いような気がします。

その上、平気で人と話をするという経験を積んでいく内に、英語もドンドン上手になっていく、相乗効果があるように思います。

アメリカの大リーグで活躍した野茂英雄選手

これは私の想像なのですが、アメリカの大リーグで活躍した野茂英雄選手が、その典型的なタイプなのではないかな、と思っています。

野茂英雄 アメリカ大リーグ
画像:pixabay

野茂選手は、アメリカに渡った頃は、恐らく英語はあまり話せなかったのではないかと思うのですが、野茂選手の愛嬌と度胸のおかげで、英語ができるとか、発音がいいとか、そういう事関係無しに、同じチームの選手たちにすぐに受け入れられたのではないでしょうか?

だからこそ、伸び伸びと野球ができて、実力を存分に発揮し、素晴らしい結果を残す事ができたのではないかと思うのです。

野茂選手みたいに、愛嬌と度胸で相手と英語でコミニュケーションを取れるようになる事こそが、英会話上達で1番大切な事ではないかな、と思っています。

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