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映画「パーソナルショッパー」のポイント
霊は存在するという観点で作られている
こういうサイコホラー映画の場合、「本当に霊はいるのか」というのがポイントで、それを手探りでつかむような感じで映画が進んで行く事が多いような気がしますが、今回の「パーソナルショッパー」では、最初から霊が何度も映画の中に出てくるので、霊は絶対にいることが前提になっています。
スウェーデンの有名な抽象画の画家であるヒルマ・アフ・クリントは、霊と交信を通じて絵を書いたと信じていたし、フランスの有名な作家ビクトル・ユーゴーも、霊的な世界との交信に興味を持って実践していたようですが、それらの具体的な例が映画に出てくるので、それが、この映画に深みを持たせているのを感じました。
ルイスが登場する時に起きるサイン
この映画「パーソナルショッパー」の中で、ルイスが登場した時に起こる、特徴的なサインがあります。
画像:pixabay
モーリンが2度目にホテルへ行った時
モーリンが2度目にホテルを訪れた時、誰もいないのに、エレベーターのドアが開き、その後ホテルの自動ドアが開きました。
そして、ドアの外に突風がふいていました。
これは、ルイスがこのホテルにやってきて、エレベーターに乗り、ドアの外に出た事を表しています!
ルイスがいた事を証明するのが、この突風なのです。
モーリーンがルイスの彼女ララの家に行った時
モーリンが、カイラの殺人事件が解決した後、ルイスの彼女ララの家をおとずれ、庭先でララの彼・アーウイン(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)と一緒にコーヒーを飲みながら話をしている時です。
キッチンの窓の所に、ルイスらしき男性の姿が見えますが、モーリーンはそれに気が付かないのです。
ルイスはガラスのコップを手に持っていて、それがふと床に落ちます。
この時も、庭先に突風が吹いていたのです。
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映画「パーソナルショッパー」の感想
この映画、ただの霊が出て来る怖い映画じゃなくて、パーソナルショッパーという、時代の最先端とも言える仕事の一面や、きらびやかなセレブの世界を垣間見ながら、あの世との交信が実際にできるのか? という事が主題として描かれています。
パーソナルショッパーという仕事、女の子だったら誰でも関心がありそうな気がするんですけど、こんな仕事どうでもいいんだけどね…という投げやりな感じだったのは、それを演じているのがクールなイメージのあるクリステン・スチュワートだったからなのでしょうか?
でも間違いなく、セレブ役を演じていた女優ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテンより、クリステン・スチュワートの方が、オーラもあるしきれいでした。
化粧もせずに、髪の毛も切りっぱなしみたいな姿をしていても、お洒落な洋服を着るだけで様になってしまうって、ほんとうらやましいです。
シャネルのキラキラの洋服や、シャネルと大きく書いた紙袋などが、映画の中に大々的に出てきていたけれど、実は、クリステン・スチュワート自身が、今シャネルの広告モデルをしていますので、映画とのタイアップ広告だったんでしょうね、きっと。
ただ、クリステン・スチュワートが、映画の中で2度も洋服を脱いだシーンがあったのには、ちょっと驚きでした。
スレンダーな体型なので、そういうシーンがあっても全然イヤラシイ感じはなかったものの、こういうのって、もしかしたら、監督が自分の個人的趣味で、クリステン・スチュワートのそういうシーンを映画に入れたかっただけなんじゃないの? って思ったりしました。
でも、それが目的で映画館に行く人もやっぱりいるのかな…
映画の最後で、ルイスがいたのかどうかを「曖昧」に描いてしまったのは、どうしてだったのでしょうね、何か意図があったのでしょうか?
たとえば、モーリンがルイスと交信するために、2度目にルイスとララの家に行った時に、ルイスじゃなくて、別の怖い女性の霊が出てきたのも、そこに言いたいことが隠されていたのでしょうか?
霊との交信はすごく難しいから気をつけないとだめだよ。 霊との交信をしようとしても、自分が交信したい相手ではなくて、別の誰かわからない悪霊とつながってしまう事もあるよ、
って事を伝えたかったのでしょうか?
たぶん、そうじゃなさそうですね(笑)…。
映画「パーソナルショッパー」の評価
ただお洒落なだけじゃなくて、とても深みがあって、一度だけじゃなくて、何度もみて内容を確かめたくなるような映画だったと思います。でも、やっぱり最後がちょっと残念な気がしました。
というわけで、私の評価は B です。
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