映画「プーと大人になった僕」は、「くまのプーさん」の実写版。主人公クリストファー・ロビンが大人になってからの物語で、日本公開は2018年9月14日ですが、先にアメリカで見てきました!

日本の吹替版では、クリストファー・ロビンの声を堺雅人さんが演じる事も話題です。

今回は、ネタバレなしで、映画キャスト・あらすじに加え、私の正直な映画の感想と評価をお伝えいたします。

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映画「プーと大人になった僕」のキャスト

映画「プーと大人になった僕」のキャスト
【監督】 マーク・フォスター
【出演】
クリストファー・ロビン: ユアン・マクレガー(日本版吹替:堺雅人)
イブリン・ロビン: ヘイリー・アトウエル
マデリーン・ロビン: ブロンテ・カーマイケル
ジャイルズ・ウインズロウ: マーク・ゲイティス

2017年作品 映画「プーと大人になった僕」
原題:Christopher Robin
★IMDbスコア:7.9

「プーと大人になった僕」のあらすじ

クリストファー・ロビンは100エーカーの森で、一緒に遊んだ仲間のくまのプーさんたちに別れを告げる日がやってきました。

寄宿制の学校へ入学する事が決まったからです。

時は流れ、クリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)もすっかり大人になり、結婚し子供も持つ身になっていました。

現在はロンドンのカバンメーカーで働いていますが、会社の業績が悪いので、上司からは人員のリストラをするように命じられています。

でもクリストファー・ロビンは、一緒に働いてきた仲間たちをどうしても守りたいので、なんとかリストラをしなくてもいい方法はないものか、と考え悩んでいました。

そんな彼の元に、子供の頃に別れてからずっと会っていなかったプーさんが、ロンドンにやってきたのです。

プーさんは、100エーカーの森が大変な事になっているので是非帰って来て助けて欲しいとクリストファー・ロビンにお願いします。

プーさんが100エーカーの森を離れたのは今回が初めてでした。

仕事で大変なクリストファー・ロビンでしたが、懐かしいプーさんの姿を見て、プーさんと共に懐かしい100エーカーの森へ帰る事になりました。そこで思いがけない出来事に遭遇するのでした。



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映画「プーと大人になった僕」の感想

実写版プーさんたちキャラが可愛くない理由

くまのプーさん、とらのティガー、カンガルーのカンガー、ロバのイーヨー、小さい豚のピグレットなど、プーさんのキャラクターって、どれのほのぼのしていてかわいいですよね。

今回は、初めてのプーさんの実写版のディズニー映画だし、そのかわいいキャラクターが映画の中に勢揃いするだろう…と勝手に思い込んでいました。

だから、映画に出てきたキャラクターの姿を見た時、ちょっとびっくりしました。

「え、どうしてみんなあんまりかわいくないんだろう….」

その理由がわかりました!

今回の実写版は、元のオリジナルの絵本の中にでてくるキャラクターたちを再現したものでした。

絵本に出てくるキャラクターの原案は何か?というと、原作者のA.A.ミレンの子供(クリストファー・ロビン)が持っていたぬいぐるみなのです(ちなみに、このぬいぐるみは、もう100年前のぬいぐるみですが、今もニューヨーク図書館に寄贈されて残っています)。

映画「プーと大人になった僕」の中に出てくるキャラクターは、そのぬいぐるみの人形が映画の中で動き出した…という感じなのです。

絵本の中のプーさんたちの姿は、とてもほのぼのとしていてかわいいな〜と思うのですが、それをそのまま実写版にしたら可愛いかどうか…というと話は別。

伝統を重んじるイギリスのことです。

みんなに愛されてきたプーさんの初めての実写版だからこそ、より本物に近い姿で描きたかった気持ちはわかりますが、それは失敗に終わったような気がしました。

実写版プーさんの映画スコアが高い理由は?

映画の中に出てくる100エーカーの森はとっても美しかったし、プーさんの世界が目の前にあるのは素晴らしいかったですが、映画のストーリー自体はそれほど面白い内容ではありませんでした。

おそらく、キャラクター同様、ストーリー展開も童話の中で描かれているような伝統的な感じにしたかったからだろう…と思います。

だから、IMDBのスコアが想像以上の高得点「7.9」だった事に驚きました。

そこで自分なりに、何故そんなにスコアが高かったのか、推理してみました。

私自身は、くまのプーさんや仲間たちのお話ってキャラクターは知っていても、それほど詳しい訳ではありません。

でも、欧米の人々にとって、この「くまのプーさん」の童話は、約100年位前から現在までの子供向け童話の大ベストセラーで、誰もが子供の頃に話を聞いて育ったような物語です。

それだけに、すごく思い入れのあるお話だと思うんですね。

「あのプーさんが実写版になって蘇る日がとうとうやってきた!」というような感じでしょうか?

なお、映画「プーと大人になった僕」のくまのプーさんの声は、プーさんのテレビアニメシリーズでも、ずっとプーさんの声優をしていた方、ジム・カミングスが担当したそうです。

映画の中でプーさんが声を初めて発した時、映画館にいた人たちから 「わ〜」 というような小さな歓声があがりました。

いつもと同じプーさんの声だったからなのでしょうね。

そういえば映画館の中は、夏休みだというのに子供の姿はほとんどなくて、ほとんどが年配の方たちでした。

今回の実写化は、私や一般の日本人が持つプーさんへの気持ち以上に、欧米の人々にとっては画期的で見逃せないものだったと思います。

だから、ストーリーは映画としてはちょっと退屈だったけど、プーさんたちが、映画になってそのまま実写化された!という事を評価して、点が高得点になったのではないか? と想像しています。

「くまのプーさん」の作者A.A.ミルンとは

「くまのプーさん」は、イギリス人の作家A.A.ミルンが、自分の息子のクリストファー・ロビンをモデルに、彼が持っていたぬいぐるみの人形と、家の近くの美しい森からヒントを得て書いたストーリーです。

A.A.ミルンが、どういう経緯で「くまのプーさん」を執筆するようになったのか、また、「くまのプーさん」が世界的大ヒットになった為に彼の息子がたどる悲しい人生を描いた実話映画「グッバイ・クリストファー・ロビン」は、とても衝撃的な内容で面白かったです。


映画「プーと大人になった僕」のまとめ・評価

いろいろ情報あいうえお 【映画の評価基準】について

クリストファー・ロビンが大人になって、再度「くまのプーさん」と出会うという映画のコンセプトは素晴らしいし、100エーカーの森の美しい風景や、大人になったクリストファー・ロビンをユアン・マクレガーが演じていたのは最高でした。

でも、実写化するにあたり、あまりにも昔のぬいぐるみの姿にこだわりすぎたために、かわいい「くまのプーさん」たちを期待していた人にとっては、それがマイナスになったような気がしました。

「くまのプーさん」のコアなファン以外には、オススメできないな、というのが私の正直な意見です。

というわけで、私の評価はちょっと辛めですがCです。


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