映画映画「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」の感想【3つの見どころ】

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①映画「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」のテーマは麻薬から不法移民へ

前作の「ボーダーライン」では、メキシコとアメリカ間の麻薬組織による犯罪が大きなテーマの一つになっていました。

テキストこの続編では、不法移民と麻薬組織に焦点を当てる内容になっていて、前作の複雑さに比べると、この続編はわかりやすい内容になっています。

メキシコからアメリカへの不法移民問題は、ずっと昔から続いていますが、特に今のトランプ政権の元、タイムリーな話題だと思います。

テキスト不法移民としてやってきた家族に対して、子供と親を分離する政策をトランプ政権が打ち出した事で、今やアメリカだけでなく、世界中でも大きな議論の的になっています。

私の住むカリフォルニアには、多くのメキシコ系移民が住んでいるだけに、今作の話題は他人事とは思えないものでした。

②悪事に染まるメキシコ系中学生の姿が痛々しい

今回、見ていて一番ハラハラしたのが、テキストミギュエルという純朴なメキシコ系アメリカ人の中学生の男の子の存在でした。

ミギュエルは、メキシコとの国境沿いのテキサス州の町に住んでいます。

両親に愛されて育った中学生のミギュエルでしたが、知り合いに誘われて、小金を手に入れたのがきっかけで、悪の道へ踏み込む事になってしまいます。

「父親が稼ぐより、ずっと多く稼げるようになるよ」

とそそのかされ、いつの間にか、不法移民をアメリカへ入国させる橋渡しの役をするようになるのです。

ミギュエルは、この映画の中での重要なキーとなる存在になっていきます。

メキシコ国旗
画像:pixabay

カリフォルニアには、メキシコ系移民の人が大勢住んでいます。

誰が合法で誰が不法で滞在しているのか、という事はよくわからないし、不法移民についてはあまり賛成できませんが、でも一つ言える事は、アメリカへ渡ってきたメキシコ初代移民は、とにかく必死で働き、生活の基盤を作ろうと真面目に頑張る人が多いという事実です。

でも、その子どもたちの代になると、最初からアメリカに住み、アメリカの学校へ通い、英語も普通に話せて、親の世代のように苦労する事のないまま育つので、中にはこの映画の男の子ミギュエルのように 「いかに楽してお金を稼ぐか」という事に魅力を感じてしまう人も多いのかもしれません。

③映画「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」のアレハンドロとイザベラの関係に注目

ベニチオ・デル・トロがとにかくかっこいい

「ボーダーライン」シリーズの見どころと言えば、メインキャラクターである、アレハンドロ役のベニチオ・デル・トロの存在です。

今作でも、物静かだけどとても凄腕のアレハンドロ役のベニチオ・デル・トロが、黒い防弾チョッキに、ライフル銃を片手に持った姿が決まっていました。本当に惚れ惚れするくらいかっこいいです!

銃の使い方が上手ですごく慣れているので、本物のプロの殺し屋に見えてきます。

でも、その裏では本当はとても愛情深く優しい人なのに、妻子を殺されてしまった為に、復讐に燃える殺し屋になったという点が、彼の言動から見え隠れするので、それが男の哀愁になって魅力を感じさせられるのです!

イザベラ誘拐事件が映画の大きなテーマ

映画「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」では、大手麻薬カルテルのボスの娘、イザベラの誘拐が映画の大きなテーマの一つになっています。

このイザベラ、学校では同級生と殴り合いの喧嘩をする、かなり鼻っ柱の強い女の子で、さすが麻薬王の娘という感じです。

たとえ学校で呼び出しを受けても、自分が何のお咎めも受けないって事をわかっている、ちょっと憎らしいような女の子なんです。

でも誘拐された途端、今までのお姫様のような生活とは逆転し、生きるか死ぬかというような状況の中、本当に大変な状況をくぐり抜けながら、イザベラも少しずつ変わっていくのです。

そんなイザベラを守ろうとする、アレハンドロの関係が、映画「レオン」の ジャン・レノと ナタリー・ポートマンを彷彿とさせるような感じがして、とてもいい感じでした。

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実は、アレハンドロにはかつて娘がいたので、誘拐したイザベラが自分の娘のように思えたのでしょうね。

証拠隠滅のために殺せと命じられても、それはできないと、なんとかイザベラを守ろうとするのです。

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映画「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」のキャストの詳細

アレハンドロ役: ベニチオ・デル・トロ

ベニチオ・デル・トロは、その抜群の演技力と存在感で、ラテン系の代表的な存在になりました。

独特の色気があって私も大好きな俳優の一人です。

元々はプエルトリコ系で、両親とも弁護士という裕福な家庭で育ったようです。

映画以外の普段の様子は、映画で見るハングリーで冷徹な感じとは全く別の、おっとりした育ちの良さを感じさせるほんわかした人柄なので、そのギャップにまたびっくり(惚れ直す!)するんですけど、恵まれた環境で生まれ育ってるからってことも関係しているんでしょうね。

ベニチオ・デル・トロは、今も独身で既に現在50歳なんですけど、どんどん男の色気が増して魅力的になっているし、数々の女優との色恋の噂もつきません。

かつては、セクシー女優として世界中から注目の的の、あのスカーレット・ヨハンセンとも何かあったみたいですね!

また最近では、大物歌手のロッド・スチュワートの娘・キンバリーとの間に、結婚はもちろん、恋人関係でもないのに子供ができた事が話題になっています。

ロッド・スチュワートの娘・キンバリーも、ベニチオ・デル・トロとの子供だから生むことにしたのかも…。

ベニチオ・デル・トロにしてみたら、「突然、子供が生まれた!」と言われてびっくりしたと思いますけど、

「自分にとって初めての子供なので、子育てにも参加していきたい」

と語っているそうですよ。 余裕の発言ですね…。

マット役: ジョシュ・ブローリン

ジョシュ・ブローリンも、いぶし銀のような渋い俳優の一人ですね。

ジョシュ・ブローリンは2007年の「ノーカントリー」でブレイクしました。

最近では人気の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「デッドプール2」にも、立て続けに出演。

ハリウッド映画には欠かせない、人気俳優の一人になっています。

ジョシュ・ブローリンって、実は二世俳優って知ってましたか?

父親は、これまた渋い俳優のジェームス・ブローリンです。親子だけあって、風貌も似ています。

そして、父親の再婚相手が、あの有名歌手のバーブラ・ストライサンドなのです!

ジョシュ・ブローリンにとっては継母になるわけなんですけど、かなり強烈な継母ですよね!

誘拐された女の子役: イザベラ・モナー

しっかりした負けん気の強い女の子を演じた、イザベル・モナーは、現在17歳の高校生。

ブロードウエイミュージカルの「エビータ」に10歳でデビューしたほどなので、歌の才能もバッチリです。

その上、2017年の「トランスフォーマー/最後の騎士王」でもニューヒロインに抜擢された、今注目の女の子です。

気はめちゃくちゃ強そうなのに、内面は繊細な所もある、そんなヒロインをこの映画の中でも好演していたな、と思います。

映画「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」のまとめ・評価

いろいろ情報あいうえお 【映画の評価基準】について

アメリカが現在抱えている問題を、タイムリーに描いた今作品は、前作よりずっとわかりやすかったし、男臭いメインキャストのベニチオ・デル・トロや、ジョシュ・ブローリンの存在感に加え、メキシコの若い世代を演じた、今注目の女子高生女優のイザベラ・モナーや、ミギュエル役の新人のイライジャ・ロドリゲスの登場も、新鮮で良かったです。

また、映画の最後のシーンに、この映画の続編「ボーダーライン3」につながりそうな重要なヒントがある(詳細は超ネタバレになるので、ここでは教えられません。ごめんなさい)のが、また良かったです。

というわけで、私の評価は A です。

この映画を見る前に、是非前作「ボーダーライン」を見ておいて下さいね!

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