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無作為に選ばれたはずの4名は、何故全員アジア系だったのか?

今回の問題の焦点が、ユナイテッド航空がランダムにコンピュータで選んだ4人が、全員アジア人だった、という点です。

どう考えても、これはランダムに選んだというのではなく、名前を見て選んでいるとしか考えられないと思います。

ちなみに、今回の件のユナイテッド側の担当者は黒人だったとか。

アメリカに住んでいてわかる事は、アジア系は一般的に、白人や黒人と比べると、あまり大げさに文句を言わないので、大人しいと思われているという事実です。

だから、今回のような場合、文句が多くて一悶着おこしそうな白人や黒人よりも、おとなしいアジア系にした方が全てがスムーズに運ぶだろうと、単純に考えて、アジア系を選んだような気がするのです。

そうなんです、最初から完全にアジア系をバカにした仕打ちだったのです。

それなのに、今回その中の一人デビッド・ダオ氏が、強い意志を持ってそれに対抗した事が、ユナイテッド側にとっては予想外の出来事だったのでしょう。

でも一旦そういう事にした以上、後には引けないような状況になって、今回のような大きな事件になってしまったのだ、と思います。

ユナイテッド航空CEOオスカー・ムニョスの対応がひどすぎ

こんなひどい状況になっていたのに、ユナイテッド航空のヒスパニック系CEOである、オスカー・ムニョスは、最初の謝罪声明を出すまでに40時間もかかっています

またその内容も、ひどい怪我をしたデビッド・ダオ氏への謝罪の言葉はないばかりでなく、彼が反抗的だったから、こうせざるを得なかったというような、自分たちのやり方を弁護するような言い訳だけで、怪我をさせてしまって大変申し訳なかった、という気持ちが全く感じられないような冷たい内容でした。

ところが、今回改めて、引きずり降ろされる前の段階では、デビッド・ダオ氏が反抗的だったという事実はない事がわかったのです。

彼は静かに、こう伝えていました。

「自分は医師で患者を見るために戻る必要があるので、この飛行機に乗る必要がある。もし、私をどうしても降ろしたいのなら、引きずり降ろすしか方法はない

そして、その後シカゴ警察により、スタンガンで攻撃され、ひどい負傷を負って、引きずり降ろされてしまったという事なのです。

つまり、CEOの話は全くのデタラメだったという事なのです。

航空会社は「自分たちが乗客を下ろすと決めたら、法律的にそれを施行できる」そうなのですが、だからと言って、今回のように無理やり暴力を使ってそれを行うなんてあってはならない事ですよね。

それにより、ユナイテッド社の株価は一時暴落。 株主への大きな損害を出すことになりました。

その後、騒ぎが大きくなるにつれて、CEOは再度正式な謝罪を行い、また、飛行機の乗客全員に飛行機代の払い戻しをし、もう金輪際、無理に乗客を飛行機から下ろすような事はしない事を約束しましたが、何を今更言っているんだろうという感じですよね。あまりにも対応が遅すぎると思います。

今、CEOのオスカー・ムニョスの辞任を求める声が広がっていますが、本人はそれを断固として拒否していますが、どこまで拒否できるでしょうか。

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デビッド・ダオ氏のプライベートを晒すという卑劣なやり方

またマスコミは、今回の被害者であるデビッド・ダオ氏の隠されたプライベートを晒すという、とんでもない卑怯な手口を使って、彼を陥れようとしています。

  • ある理由で、過去に医師免許を剥奪されていた時期があった
  • ポーカーのチャンピオンだった

といったような内容です。

彼が被害者である事と、それらの事にどういう関係があるというのでしょうか?

その過去があるから、今回の被害が軽減されるという事は全くないのに、わざわざこのタイミングでそういう事を持ち出すのは、卑劣極まりないやり方だと思います。

現在、全世界的に「ユナイテッド航空をボイコットしよう!」という動きが起こってきているようです。

特に、今回の訴訟で人種差別があった事が確定すれば、ユナイテッド航空は一貫の終わりかもしれません。

オーバーブッキングの時の謝礼内容について

さて今回、800ドルのUAの航空券が謝礼として出る事になりましたよね。

800ドルの航空券なんて、かなり値打ちがあるなと思っていたのですが、実はこの航空券、一度には50ドル分しか使えないそうです。

だから、よほど頻繁に飛行機に乗る人以外は、ほとんど利用価値がないものだ、という事になりますね。




アメリカでは、今まではポリティカル・コレクトネスでタブーとされてきた「人種差別」的な感情を、ドナルド・トランプ大統領が誕生後、無理に隠さなくてもいいというような、嫌な風潮が現れ始めているような、そんな気がしています。

今回の事件が、人々の心の中に隠れていた「人種差別のパンドラの箱」の扉をまた大きく開けてしまったのかもしれません…。


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