新「ツイン・ピークス2017 The Return」 第14話の感想 【その2】
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４．不思議な緑のゴム手袋の男性の話
今回、過去のツイン・ピークスで活躍していたジェームスが、新「ツイン・ピークス・リターン」の中での、初めてセリフシーンがありました。
ジェームスは現在、ジェリー・ホーンが経営しているグレート・ノーザン・ホテルの警備員として働いているのですが、彼の同僚の男性の話しが、とても不思議で面白い内容でした。
その同僚男性、フレディーという若いイギリス人男性なのですが、ロンドンにいた頃、突然体が宙に浮いて、異次元の世界へ行き、そこで「ファイアマン」と言う巨人の男の人に出会ったというのです。
さっき、アンディーが出会った巨人も、自分の事を「ファイアマン」だと言っていましたよね。
アンディーが行った場所と同じ所、つまりブラックロッジかホワイトロッジへ、フレディーも連れて行かれたという事になります。
フレディーは、ファイアマンから不思議な命令を受けます。 その命令とは次の内容でした。
- 家の近くのホームセンターで、緑色のゴムの手袋を見つけなさい。
- その中に、袋が開いているのがあって、右手の手袋が一つ入っているのがあるので、それを購入して、右手にはめなさい。
- そうすれば、右手にすごい力がやどる事になるから。
というのです。
フレディーは言われた通りに、ひとつだけ袋が開いて、右手の手袋だけが入っている緑色のゴム手袋を購入しようとします。
店員は、袋が開いているものは販売できないと言うのですが、フレディーは自分はちゃんと料金を払うからとお金を置いて、その場を立ち去り、緑色の手袋を右手にはめます。
でも、店員はひつこくフレディーを追いかけてきて、取っ組み合いになり、そしてフレディーがゴム手袋をはめた右手で店員に触ったら、骨が砕ける音がしたというのです。
その時、不思議な声がフレディーに聞こえてきたというのです。
「手袋をはめたら、アメリカのワシントン州のツイン・ピークスという町に行きなさい。そこで君の運命が見つから」と。
それで、今僕はここにいるんだ、とフレディーはジェームスに語ります。
フレディーがはめた緑の手袋は、手の一部のようになってもう外す事ができなくなっています。そして、彼の右手にはとてつもない怪力がやどるようになっているのです。
このフレディーの緑のゴム手袋の話、すごく興味深いのですが、彼が何故巨人に選ばれたのか、また彼の怪力は（怪力といえば、あのナディーンの怪力を思い出しますが 笑；）ツイン・ピークスの本筋と何か関連があるのか、気になるところです
５．ローラ・パーマーの母親の不思議な力
精神不安定で、タバコを年中ふかし、半分アル中みたいになっているローラ・パーマーの母親のサラ。
今回、なんと驚くべき出来事がありました。
自分にいちゃもんをつけてきた嫌な男を、サラは一瞬にして殺してしまったのです。
サラは、自分の顔の表面をパカっと外す事ができ、その顔の中には暗闇があって、そこにはとっても大きな口があるんです。
ちょっと、昔日本でも話題になった、マスクの下に隠れた大きな口のある、口裂け女を思い出させるような感じです。
彼女のその口は、その嫌味な男の首に、一瞬にして噛み付いて相手を殺してしまったのです。
そういえば、ブラックロッジにいるローラ・パーマーが、以前、自分の顔の表面をパカっと外すのを見たことがありました。
サラが精神不安定なその理由の一つには、こういう特殊な力を宿しているって事が関連していたのでしょうか？
６． オードリー・ホーンが探しているビリーの手がかりが見つかった
第１２話と第１３話に登場したオードリー・ホーンが、ビリーという男性を必死で探していて、ビリーを最後にみたティナという女性に連絡を取って欲しいと、彼女の夫に伝えていましたよね。
今回、そのビリーを最後に見たという「ティナ」という女性の娘・メーガンが、ビリーの事を友達に話しするシーンが今話の中で出てきました。
メーガンは２０代前半位の年齢だと思われるので、恐らくメーガンの母のティナもオードリー位の年齢だと考えられますね。
ビリーはメーガンの友人としてティナに紹介したはずだったのに、いつの間にかティナとビリーの間に関係が出来てしまったようです。
ビリーが最後にティナとメーガンの前に現れた時、彼は鼻と口から血を流していたそうなのですが、そのまますぐにいなくなってしまったようなのです。
ビリーとは一体誰なのか、何故、オードリーがビリーを探しているのか、まだまだ謎がありますね。
余談ですが、このメーガン役の役者、名前がシェーン・リンチなので、デビッド・リンチ監督と血のつながりがあるのかと思って調べてみましたが…
シェーン・リンチは ケリー・リンチという女優の娘で、特にデビッド・リンチ監督との関係はないようでした。
７．モニカ・ベルッチがとうとう登場
イタリアの真珠とも言われている、とても美しい女優モニカ・ベルッチが、新「ツイン・ピークスリターン」に出ると聞いて楽しみにしていたのですが、今回、第１４話でとうとう登場しました。
彼女の役は、本人そのものの役です。
デビッド・リンチ監督扮する、FBIのゴードンが夢の中で、モニカ・ベルッチに誘われて、パリのカフェで一緒にコーヒーを飲んでいるというシーンに出てきたのです。
But who is the dreamer? #TwinPeaks #Part14 #Showtime pic.twitter.com/MwTbuFbSLf
— Twin Peaks (@SHO_TwinPeaks) August 14, 2017
このシーンを見て、私は…
「そうか、デビッド・リンチ監督は、彼女のファンなので、今回どうしても出て欲しいとお願いして、無理にこのシーンを作ったんじゃないのかな？」
なんて思う程でした。
その夢の中で、若い時デビット・リンチ監督、クーパー役のカイル・マクラクランに加えて、デビッド・ボウイも登場するのです。
もうこの世にはいないデビッド・ボウイも、存在感たっぷりで今作に出てきてくれた事がうれしかったです。
新「ツイン・ピークス2017 The Return」 第14話のまとめ
いや〜、今回のエピソードは１時間とは思えないほど、内容がびっしりつまっていて、どれも見逃せないものばっかりでした。
新「ツイン・ピークス リターン」も18話で終わりということは、残り４話が残されているだけなので、そろそろ謎がどんどん解き明かされていくって事なのかな？と期待がどんどん大きくなっていきます。
また、デビッド・リンチ監督は、最後１８話まで全て撮影も編集も終わっているという事なので、既に結末も決まっているという事。 これから、どう物語をまとめていくのか気になりますね。
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