新「ツインピークスリターン」 第10話では、丸太おばさんの新たな謎のメッセージや、オードリー・ホーンの息子と思われるリチャード・ホーンの理不尽な行動が、特に気になる内容でした。

第10話のあらすじとネタバレ感想をご紹介します。

今回もネタバレが色々含まれていますので、ご注意下さい!

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新「ツイン・ピークス2017 The Return」 第10話のあらすじ


リチャード・ホーン(イーモン・ファーレン)は、自分が引き起こした、車のひき逃げ殺人を目撃した女性・ミリアムを殴打で殺害する。

ミリアムは亡くなる直前に、リチャードの犯行をツイン・ピークス警察に手紙で連絡していた。

だが、リチャードは警察の自分の内通者である男に連絡して、その手紙が警察の誰かに渡らないように手をうつ。

その後、リチャードは祖母・シルビア・ホーンの家へ無理やり入り込むと、彼女の首を締め、金庫にあった現金すべてと、宝石類など、金目のものを全て盗んで立ち去った。

暴力
画像:pixabay


同じ頃、シェリー(メッチェン・アミック)の娘、ベッキー(アマンダ・サイフライド)も、夫にひどい虐待を受けていた。

クーパーこと、ドギー・ジョーンズ(カイル・マクラクラン)は、妻(ナオミ・ワッツ)に連れられて、医師に体に異常がないかどうかを調べてもらったが、以前より痩せて体のコンディションは申し分ない状態だった。

以前より素敵になった自分の旦那を見て、彼女は満足気な様子。

一方、以前クーパー(ドギー)がカジノで大当たりしたのを、今でも苦々しく思っているラスベガスのホテルの経営者・ミッチャム兄弟は、たまたまテレビで彼が小人に殺されそうになるニュースを見て、彼の名前を知ることになった。

FBIのゴードン(デビッド・リンチ)は、ホテルの部屋で、泣き叫ぶローラ・パーマー(シェリル・リー)の幻を見た。 また、ゴードンは、NYのビルで起こった若い二人の殺人事件の現場に、悪のクーパーが写っている写真を目撃した。

ツイン・ピークスの警察では、ホーク(マイケル・ホース)丸太おばさん(キャサリン・E・コールソン)からの新たなメッセージを受け取っていた。

新ツイン・ピークスの第一話から最終話までの毎話ごとの【あらすじとネタバレ感想】は、こちらからどうぞ → 【新ツイン・ピークス2017】あらすじと感想まとめ



新作「ツイン・ピークス The Return」 第10話のネタバレ感想

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ツイン・ピークスの暴力性


デビッド・リンチ監督作品全ての中で、共通して見られる大きなテーマの一つに 「暴力性」 があると思うのです。

それは、新「ツインピークス リターン」にも、繰り返し出て来るテーマです。

それは、邪悪なキラーボブに乗っ取られた「悪のクーパー」はもちろん、真っ黒なウッズマン、そして今回のエピソードで、その悪魔的な面を見せつけたリチャード・ホーンにも顕著に現れています。

画像:pixabay


リチャード・ホーンは、この第10話で、ジェリー・ホーンとシルビア・ホーンの孫だった事が確定しました。

ということは、やはり彼が「オードリー・ホーンと悪のクーパーの間の子供」だという予想は間違いなさそうです。

また、今回のシリーズの中で、ローラ・パーマーのような物語のキーとなる存在だと言われている、アマンダ・セイフライドが演じる、シェリーの子供のベッキーが、彼女のヒモのような夫からひどい虐待を受けているのが、とても気になりました。

ツイン・ピークスを支配している「悪の存在」は、親の代から子供の代へと引き継がれているというのを、強く感じました。

「善なるクーパー」の無邪気な明るさ

それとは対照的に、ドギージョーンズこと「善のクーパー」には、無邪気な明るさが満ち溢れています。

特に今回、クーパーが医師の診察を受ける時、シャツを脱いだ姿になっていたのですが、その姿がとても素敵だったので、妻のナオミ・ワッツがすっかりボーっと見惚れてしまうシーンなど、自分もこの妻の気持ちになってしまって、思わず笑ってしまいました。



クーパーは、25年間閉じ込められていた「赤い部屋(ブラックロッジ)」から、この世に戻ってきた時に、それまでの記憶を全て無くし、もう一度赤ちゃんから生まれ変わったようになっているので、その存在は純粋そのものです。

暴力的な悪は、ドラマの中とは言え絶対に共感できないのですが、それと対局にある明るさを強調させるという意味もあるのか?と、ふと感じました。

丸太おばさんの新しいメッセージの内容

丸太おばさんが、警察のホークに新しいメッセージを送ってきました。

そのメッセージの最後に、「ローラがその一人(Laura is the one)」という言葉がありました。

今回、FBIのゴードンが、泣き叫ぶローラの幻影を見ているのですが、これとも何か関係がありそうです。

新「ツインピークス リターン」でも、ローラ・パーマーの存在が、物語の鍵を握っているという事なんですね。

カイル・マクラクランの来日


日本のWOWOWでの放映を記念して、クーパー役のカイル・マクラクランが来日しましたね。

ツイッターの中でも、その事を嬉しそうにレポートしていました。

このツイートの内容って、「ツイン・ピークスリターン第三話」に出てきた、カジノのシーンの事を引用しています。

今もすごく素敵ですよね…!

今回は、悪のクーパーと、善のクーパーを演じ分けているけど、全然違う役だから演じていても面白いだろうな、なんて思います。


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