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最後に観客をあっと言わせるのが得意な、M・ナイト・シャラマン監督の新作映画「スプリット」は、ジェームズ・マカヴォイ主演でラストまでハラハラドキドキの作品で、日本公開は2017年5月12日です。

この映画は、M・ナイト・シャラマン監督の次回作「グラス(Glass)」につながっているそうですが、そのあたりの情報も含め、あらすじ、感想、映画「スプリット」の謎の分析を【超ネタバレ】でご紹介します。

映画「スプリット」のキャスト

映画「スプリット」
【監督・脚本・製作】 M・ナイト・シャマラン
【出演】ケヴィン:ジェームズ・マカヴォイ
ケイシー:アニャ・テイラージョイ
クレア: ヘイリー・ルー・リチャードソン
マルシア:ジェシカ・スーラ
フレッチャー博士:ベティ・バックリー

映画「スピリット」のあらすじ

クレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)の誕生日パーティーの後、クレアの父が、クレアと友達のケイシー(アニャ・テイラー・ジョイ)と、マルシア(ジェシカ・スーラ)を連れて車で帰ろうとした時、誘拐犯ケビン(ジェームズ・マカヴォイ)の襲撃を受け、そのまま3人の女の子はケビンの元へ連れていかれてしまいます。

何とかケビンの元から逃げ出そうとする女の子たちは、次第に彼が普通ではない事に気がついていきます。

クレアとマルシアは「真正面からぶつかって戦うべきだ」と言うのですが、それに対して問題児のケイシーは「そんな方法じゃ絶対に勝ち目があるはずはない」と冷静です。

クレアとマルシアは、それぞれがケビンに挑戦し、隠れ家から逃げ出そうとしますが、ふたりともつかまって別の部屋に閉じ込められてしまいました。

女の子たちは、果たしてケビンから逃れる事はできるのでしょうか….!?

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映画「スプリット」のキーとなる解離性同一障害について

映画「スプリット」の中で重要な要素となるのが、主人公のケビンが多重人格=解離性同一性障害英語では(英語では DID (Dissociative Identity Disorder) であるという点なのです。

解離性同一性障害の23の人格について

かつては、多重人格障害(Multiple Personality Disorder) と呼ばれていたのですが、現在はこの言い方に変更になったようです。

解離性同一性障害といえば、アメリカの作家、ダニエル・キイスが描いた「24人のビリー・ミリガン」などでも有名になりましたよね。


この映画「スピリット」では、主人格であるケビンの中に、全部で23もの人格が存在しているので、精神分析医のフレッチャー博士(ベティ・バックリー)に定期的に会い、診察を受けています。

ケビンが解離性同一性障害になった理由は、幼い子供の時に母親からひどい虐待を受けた時に、自分自身を守るために強い別の人格が生まれた為だった、と映画の中では語られていました。

23もの人格は、年齢も性格も様々で、中には女性もいるのですが、すべて彼の一部なのです。

女の子3人を誘拐した時も、主人格であるケビンではなく、デニスという別の人格が犯罪を起しています。

別の人格が表に出てきている時は、主人格のケビンは眠っているので、何が起こっているのか全くわからないのです。

それぞれの人格は、一度に全部が外に出てくるのではなく、自分の順番が来るのを待って、順番に出てくるという形を取るのですが、主に良く出てくる人格はこの4名です。

  • バリー
  • デニス
  • パトリシア
  • ヘッドウイッグ

では、それぞれについて説明していきます。

バリー

ケビンの23の人格の中で、リーダー的な存在。 性格は明るく、外交的で、ファッションに興味がある。

デニス

ケビンが4歳の頃、母親に虐待されているのを助けるために現れた、恐らく1番最初に現れた人格。少し攻撃的で、今回、少女を3名誘拐した時の人格もデニスだった。OCD(強迫性障害)で、極端な綺麗好き。 黄色いハンカチを常備。 現在は、バリーではなく、デニスが23の人格のリーダーとして君臨している。

パトリシア

女性の人格。デニスと一緒にケビンの中に宿っている23の人格をコントロールしている。

ヘッドウイッグ

まだ9歳の子供。ヘッドウイッグは、バリーを外に出てこないようにコントロールする力があるので、デニスとパトリシアはヘドウィグには特別にいつでも外に出てくる事を許可している。

ケビンの24番目の人格とは

その他の人格については、ジェイド、オーウエル、ハインリッヒ、ノーマ、ゴッダード、バーニス、ポーリー、ルーク、ラケル、フェリダ、アンセル、ジャリン、キャット、BT、サミュエル、メアリーレイノルズ、イアン、ミスタープリッチャード、等色々いるのですが、実はそれ以外に、24番目の人格があるらしいのです。

それが、彼等にとって、理想的な存在として語られているのが「ビースト=野獣」という24番目の存在なのです。

ビーストは、人間を超越し、大きくてすごい力を持った素晴らしい存在である、と語られています。

次のページでは、映画「スピリット」の中に出てくる数々の謎、特にビーストについて分析していきます。

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