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1920年代の禁酒法時代のアメリカでのギャングの抗争を描いた「夜に生きる」(原題: Live by Night)は、あのベン・アフレックの、監督、製作、脚本、主演作品です。

日本での公開は、2017年の5月19日を予定しています。

これは言い換えると、「自分で書いたお話を、自分のお金で、自分の撮りたい(好きな)ように、自分を主役で作った」って事なんです。

それだけ、ベン・アフレックの全てが凝縮された映画だ!って事なんですけど、そのあらすじや「時代背景」、原作者のデニス・ルヘインの事や、先に見てきた「私の本音の感想」をご紹介しますね。

映画「夜に生きる」あらすじ



ボストン警察所長の息子ジョー・コフリン(ベン・アフレック)は、ボストンで銀行強盗を仲間たちと続けていました。 ジョーは、たまたまアイリッシュマフィアのボスである、アルバート・ホワイトの情婦のエイミー・グールド(シエナ・ミラー)と出会い恋におちます。

ボストンを離れカリフォルニアへ行く事を計画し、ジョーは資金調達のため、ボストンで最後の銀行強盗をしますが、失敗。ジョーとエイミーの関係を知ったアルバートは激怒し、ジョーはアルバートの罠で刑務所に送られるます。

父親の裏取引のおかげで早く刑務所から出てきたジョーは、アルバートへの復讐を胸に、刑務所で知り合った仲間のつてでフロリダへ行き、そこでラム酒の密造に関わる事になり、ギャング同士や白人人種差別集団のKKKとの抗争に巻き込まれて行き…

映画「夜に生きる」の原作者 デニス・ルヘインとは?

この映画の原作は、ボストン出身の小説家・デニス・ルヘインの小説で、4ヶ月という速さで完成したとか。

実は、私も今回初めて知ったのですが、デニス・ルヘインは、映画「ミスティック・リバー」や、「シャッター・アイランド」の原作も書いている、著名な小説家なんです。

ベン・アフレックとの出会いは、デニス・ルヘインの小説「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を、2007年にベン・アフレックが監督と脚本で映画化したのがきっかけでした。

「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は、ボストンを舞台に少女の誘拐事件を描いたサスペンススリーラーで、ベン・アフレックにとって初めての監督作品でした。


日本では残念ながら劇場未公開でしたが、社会の暗部を描いたそのディープな内容に、数多くの映画賞を獲得し、これを契機にベン・アフレックは、映画監督を本格的にスタートする事になったようです。

ちなみに、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の主演は、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で、2017年のアカデミー賞主演男優賞を獲得したベン・アフレックの弟のケイシー・アフレックでした。

ケイシー・アフレックが思い切り自然な演技でアカデミー賞の主演男優賞を受賞した「マンチェスター・バイ・ザ・シー」については、こちらからどうぞ。

映画「マンチェスターバイザシー」あらすじ 感想 キャストの全て!



出身が同じだと、共感できる部分も多かったんでしょうね。そして、今回の「夜に生きる」の脚本・監督へとつながって行ったのです。

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映画「夜に生きる」の舞台背景

禁酒法時代とは?

この映画の舞台は、1920年〜1933年代に行われた「アメリカ禁酒法時代」の頃です。

ちょうど、第一次世界大戦後から、第二次世界大戦が始まるまでの期間で、日本で言うと、大正時代から昭和初期にかけての頃です。

禁酒法時代は、英語で”Prohibition-era” と呼ばれています。

人間って、禁止されると余計に欲しくなりますよね。

それを利用したのが、マフィアたち!

マフィアは、お酒を密造・密輸入してお金を稼ぎ、自分たちの勢力を拡大していきます。そのため、治安は乱れ、社会は混乱してしまいました。

この「夜に生きる」でも、主人公のジョーはフロリダでラムを密造し、それを元に資金作りをしていくのです。

人種差別について

またこの時期は、白人と有色人種の間に差別が歴然として残っている頃でした。

ジョーが渡ったフロリダには、キューバ系の移民も多くいて、そういう人たちを人種差別主義集団のKKK(クー・クラックス・クラン)は、ターゲットにしていたのです。

ジョーはキューバ系の移民たちと行動を共にしているので、KKKに狙われる事になってしまったのです。

では、続いて映画の「ネタバレ感想」です。

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