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映画「ライオン・25年目のただいま」ネタバレ感想

実在の話の重み

これがただのフィクションの映画だったら…

「インドで家族と別れる事になったけど、オーストラリアに引き取られて、成長してから、ネットを使って、実の家族に会えたらしいよ…。」

なんて軽く言えるかもしれないけれど、でも、これが本当にあった話だから、すごく重みを感じますよね。

映画「ライオン25年目のただいま」あらすじ ネタバレ感想

画像:pixabay


タスマニアで養父母に大切に育てられたインド人の少年が、オーストラリア人として立派に成長し、英語も母国語として上手に話し、すっかり一人前の男性になっているのを見ると、

貧しいインドで育っているよりも、オーストラリアできちんとした教育も受けた今の方が幸せだったのかもしれない…

と感じたりもします。

だけど、それは今だからこそ言える事であって、自分の実の家族と別れ別れになってしまうって、それこそ、想像する事もできない程つらい事ですよね。

彼が、オーストラリアにいながら、いつもインドにいる家族の事を考えていたって言うのは、当然の事だったと思います。

養子を受け入れた家族の愛

外国の孤児を養子で引き取るって、アメリカでも良くありますが、自分とは人種も異なる子供を自分の子供として育てるって、並大抵ではできない事だと思います。自分の子供でさえも、大きくなるまできちんと育てるのは大変ですもん…。

そう思うと、サルーを引き取って育ててくれた、オーストラリア人のご夫婦はすごい愛にあふれた素晴らしい方達だな〜とただただ尊敬してしまいます。

映画にも出てきますが、実は、このご夫婦、サルー以外にもう一人インドから男の子を引き取っているのです。

たぶん、サルーを迎え入れた後、サルーに兄弟ができた方がいいだろうと思って引き取ったみたいなんですけど、そのもう一人の子は精神的(?)に問題があったのか、家族にもあまり馴染む事がなく、育てるのは並大抵ではなかったようです。

引き取った以上、責任を持って育てる必要があるだけに、大変ですよね…。養子を受け入れる事の難しさを実感させられます。

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映画「ライオン25年目のただいま」のキャストについて

今回、1000人以上の候補者の中から選ばれた、サルーの子供時代を演じていた男の子(サニー・パワール)は、とってもかわいくて、実在するサルーにちょっと雰囲気が似ていると思いました。

青年になったサルーは、デーブ・パテールが演じています。

2008年の「スラムドック$ミリオネア」がアカデミー賞作品賞を受賞して以来、インド系の若い男性役といえば、お決まりのように彼が出て来るようになったけど、実はイギリス人だったんですね!



デーブ・パテールはいい俳優だし、演技力もあると思うんですけど、もっと他のフレッシュなインド系の俳優の方が新鮮でいいのにな〜なんて、ちょっと思ってしまいます。

ほら、アカデミー助演男優賞にノミネートされて以来、ハリウッド映画に出てくる日本人役といえば、渡辺謙が登場するのと同じような感じです。

サルーを養子として引き取る、オーストラリア人ご夫婦の奥さん役は、オーストラリア出身のニコール・キッドマンが演じています。(これも、オーストラリア出身の白人女優の代表がニコール・キッドマンだからって事になるのかな…)

ニコール・キッドマン自身も、かつてトム・クルーズと結婚していた時に、女の子と男の子の養子を迎えています。 特に男の子は黒人系の子供だったので、この母親の気持ちがよくわかったかもしれませんね。

映画「ライオン・25年目のただいま」 の評価は?

さて、映画「ライオン・25年目のただいま」は、実在する話を元にしているので、感動的だし、重みがあるのはわかるのですが、映画としてどうだったのか? と聞かれたら

「う〜ん、まあまあかな〜」


というのが本音です。

実は、アメリカの映画サイトとして定評のある”Rotten Tomatoes” での評価は、 86%(100%中)と、かなりの高得点なんですけど、みんな本当にそう思っているのかな…と私は少し懐疑的なんですが、みなさんはどうでしょうか?

アカデミー賞の6部門でノミネートされていたのも、「実在の話を映画化した事への敬意を表しての事」だったんじゃないの?って思ったりしました。

ただ、私にはよくわからないけど、ドキュメンタリー風に見せる撮影方法とか、映画関係者が見たら何か特別なものがあったのかもしれませんね。

いろいろ情報あいうえお 【映画の評価基準】について

そういうわけで、私の評価はちょっと辛口ですが C です。

このサイトでは、この映画以外にも色々な作品をご紹介していますので、良かったらご覧になって行って下さいね。


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