2017年度、第69回目のエミー賞の候補作品が、7月13日に発表になりました。

エミー賞とは、人気のテレビ番組に対して授与される賞で、映画へ与えられるアカデミー賞の「テレビ版」というような感じになります。

授賞式は、ロサンゼルスで2017年9月17日に開催。

今回は、エミー賞の名前の由来、候補になるための条件、作品賞(ドラマ部門・コメディ部門)のノミネート作品と、私の「受賞予測」をご紹介します。

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エミー賞とは?

エミー賞名前の由来

エミー(EMMY)賞って、どうしてこんな名前がついたのか不思議だったんですけど、1940年頃のアメリカでは、テレビのブラウン管をイミ―(IMMY)と呼んでいた事にちなんでいるそうです。

では、「何故 IMMY賞にならなかったのか?」というと、発音のしやすさとか、サウンドも関係していたんでしょうね。 トロフィーの形が女性だった事もあり、いつの間にかイミ―から女性名のエミーに変わったようです。

エミー賞の候補になるための条件とは?

エミー賞は各部門別に細かく分かれているのが特徴で、ドラマだけじゃなくて、リアリティーショーや、ドキュメンタリー、アニメ以外はもちろん、その他クリエイティブアートと呼ばれる細かく別れた賞も含めると、授与される賞が、恐らく100種以上あるようです。

テレビでは、毎日のように様々な作品が放映されている事を考えると、一つでも多くの作品に賞が与えられる方がいいですよね。そういう点では、賞が細分化していった理由も、何となくわかるような気がします。

ところで、去年ドラマ部門の作品賞に選ばれた「ゲーム・オブ・スローンズ」や、今話題の「ツイン・ピークスリターン」など、内容・話題性・人気の点でも申し分ないのに、何故か候補に入っていない作品があるのは何故なのか、気になっていました。

実は、エミー賞の候補になるための条件に「5月31日までにそのドラマの半分以上の放映を終えている」 必要があるとの事なのです。

ということは、これらの作品は最初から、2017年ではなく来年のエミー賞受賞を目指しているのか、或るいは、エミー賞の事を度外視しているのかもしれません。




ではでは、2017年度の作品賞(ドラマ部門・コメディ部門)のノミネート作品ご紹介していきます(私の個人的な受賞予測もおまけでついていますよ)。

第69回エミー賞候補【ドラマ部門:作品賞】

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去年は、「ゲーム・オブ・スローンズ」が、作品賞を受賞しました。今年のノミネートは以下の7作品です。

ベター・コール・ソウル

ドラマ「ブレーキング・バッド」の、スピンオフとして出来た作品。

「ブレーキング・バッド」に登場する、個性的な弁護士のソウル・グッドマンが主人公で、彼が「ブレーキング・バッド」に登場する前に、どうやって現在の地位を築く事になったのか、という内容が、興味深く描かれています。「ブレーキング・バッド」で活躍した登場人物も、色々と出てきます。

エミー賞作品賞のノミネートは今回で3回目。 主演のボブ・オデンカークも、主演男優賞でノミネートされています。

クラウン

ネットフリックスで放映されていた、イギリスのエリザベス女王の実際のストーリーに基いて作られたお話で、今まで知らなかったエリザベス女王と、その回りの人々の日常生活が興味深く描かれています。

エリザベス女王を演じた、主演のクレア・フォイと、チャーチルを演じたジョン・リスゴーも、それぞれノミネートされています。

ハウス・オブ・カード 野望の階段



アメリカの政治の世界で、ケビン・スペーシーと、ロビン・ライトが、大統領への階段をのし上がっていく作品。 とても人気があって、エミー賞の作品賞のノミネートもこれまでに5回ありますが、まだ受賞はしていません。

ストレンジャーシングス

今回のエミー賞では、19部門でノミネート。

小さな田舎の町に現れたモンスター、そのモンスターと戦う子供と超能力を持った少女のお話で、少しノスタルジックな、スタンド・バイ・ミーを髣髴とさせる、子供から大人まで楽しめるストーリーに人気が集まっています。

2017年10月にはシーズン2の放映が決定しています。

ウエスト・ワールド

今回のエミー賞では、22部門にノミネートされた最有力作品です。

西部劇の世界が体験できる「ウエスト・ワールド」には、人間そっくりなロボットが働いていて、そこを訪れる人間との間で色々な出来事が引き起こされる、SFドラマです。

最近、こういう人間そっくりのロボットが出て来るお話が増えてきましたね。

THIS IS US 36歳、これから

同じ誕生日に生まれた男女がくりひろげるお話で、とにかく毎回感動の嵐!だと評判のドラマです。

アメリカでの人気にあやかって、日本でも2017年10月1日より、NHKでの放映が決定しています。

主演男優賞に、ドラマ「ヒーロー」でも人気があったミロ・ベンテミグリアと、数々のドラマで活躍中の黒人俳優 スターリング・K・ブラウンがノミネートされています。

ハンドメイド・テール(侍女の物語)

今回のノミネート作品の中で1番の問題作で、13部門にノミネートされました。

キリスト教の独裁国家となったアメリカの近未来が舞台。

子供を産める女性の数が激減した事から、全女性が自由を失い、その中でも特に子供を産める女性は、男性の子供を生むための奴隷としての地位に陥り、たとえ子供が生まれても引き離されてしまうという悲劇。 とにかく女性は、迫害を受けながら生きるという内容の作品です。

現在 HULU で放映中なのですが、こんなショッキングな話が放映されているなんて、ちょっと信じられないような気もしますね。

第69回エミー賞候補【ドラマ部門:作品賞】の予想

今年は、22部門にノミネートされている「ウエスト・ワールド」が、1番有力候補で、その次に「THIS IS US 36歳、これから」が、続いているように思います。

では、次に「コメディー部門の作品賞候補作」が続きます。 また、リミテッドシリーズ部門には、私もお気に入りの「あの」作品が候補に上がっていました。

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